24分、先制のシュートを決める柿谷=吉野拓也撮影
サッカーの東アジア杯は最終日の28日、ソウルで男子の2試合が行われ、日本は韓国に2―1で競り勝ち、勝ち点を7に伸ばして無敗で初優勝を果たした。
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5万人近い韓国サポーターの大合唱を黙らせた。柿谷の2得点は、日本を初優勝に導くとともに、代表定着に向けての猛烈なアピールとなった。
2点とも点取り屋としての才能があふれていた。1点目は24分。青山のロングパスにタイミング良く抜け出すと、追走する相手DFをものともせずGKとの1対1を制した。「チャンスは絶対来ると思っていた。パスが来るイメージはあった」。焦らずに待ち続けた前半唯一の好機を仕留める姿はまさにストライカーだ。
2点目は同点の終了間際。原口のシュートをGKがはじいたボールを左足で流し込んだ。「心臓ばくばくでした」とおどけた決勝点はそんな言葉とは裏腹に、GKがはじく位置を予測し、冷静にシュートコースを見つけたもの。嗅覚の鋭さと土壇場での勝負強さは見事だった。
アウェーでの韓国戦勝利は8年ぶり。終始劣勢の中で決めた2得点は一際価値が高い。「これから注目されるかもしれないが、まだ力が足りない」。貪欲な姿勢が成長を加速させている。
10歳代の頃には持て余していた才能をついに発揮し始めた23歳。「代表で一緒にプレーするのが楽しみ」と語る元同僚の香川(マンチェスター・ユナイテッド)ら海外組と、同じピッチで躍動する日もそう遠くないはずだ。(ソウル 星聡)
(2013年7月29日09時11分
読売新聞)
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