19世紀に誕生したブラジル音楽のショーロ。その名門グループ、エポカ・ヂ・オウロが今月、来日公演を行う。ショーロはヨーロッパの室内楽とアフリカのリズムが融合した音楽と言われ、エポカ――は、ギターやパンデイロ(ブラジルのタンバリン)などの見事なアンサンブルを聴かせる。柔らかい響きが印象的だ。
中心人物のジョルジーニョ・ド・パンデイロ=写真右=は、1970年代からバンドの正式メンバーになった。「毎日のように演奏している曲でも、もっと何か出来ないかという意識で演奏している」。それゆえに伝統的なスタイルを取りながらも、古くささを感じさせない。ジョルジーニョの息子で、グループと一緒にステージに立つセルシーニョ・スィウヴァ=同左=は「楽しいものはとことん楽しく、悲しいものはとてつもなく悲しい。人間の感情の幅と同じ種類の曲がショーロにはある」とその魅力を語る。また「以前の日本の公演では目を閉じて聞き入っている人がいてびっくりした。ブラジルでは曲の途中でも拍手が起きたり、歓声があがったりする。聴衆の反応は全く違うなあ」と笑う。
公演は25、26日、東京・すみだトリフォニーホール。(電)03・5280・9996。
(2010年5月6日
読売新聞)
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